
ネズミから学ぶ「母と子の絆」メカニズム
978-4-86043-946-0 C3045
¥1,980 (税込)
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- 発行所:エヌ・ティー・エス
商品説明
◆ 書籍概要 ◆
ネズミにおける研究データを中心に、母と子の絆に関わる生物学的側面を分かりやすく解説!! ・母親および未経産ネズミが赤ちゃんに提供する母性行動や、赤ちゃんが母性行動を獲得するための戦略について解説。 ・母子間の絆を形成するために働くホルモンや脳神経系のメカニズムを紹介。 ・ネズミの生得的な母子間コミュニケーション行動を通してヒトの親子関係を考えるヒントが満載! 発刊日:2025年4月 頁 数:約120頁 造 本:冊子版 A5/PDF版【CD or ダウンロード】(直取引のみ) 発行所:(株)エヌ・ティー・エス ISBN :978-4-86043-946-0 C3045 ■著者 斎藤 徹、斎藤雄弥 ■主な目次 はじめに 第1章 母と子の絆 ネズミとは/赤ちゃんネズミの誕生/母性行動/ 巣作り(nest-building)行動/母子間コミュニケーションによる絆/ 母性行動の雌雄差/性分化と母性行動 参考文献 第2章 母と子の絆の形成要因 母性行動のホルモン制御/ 母性行動の神経制御/ 母性行動の遺伝子制御/参考文献 おわりに ★関連書籍のご案内 ・実践 ティーチング・ポートフォリオ スターターブック ~実質的な教育改善活動を目指して~ ・Q&Aによるひとを対象とした実験ガイド ~人間工学における心理生理学的研究~
◆ 詳細目次 ◆
はじめに 第1章 母と子の絆 Episode 1 ネズミとは 赤ちゃんネズミの誕生 1 交尾、受精、着床および妊娠 2 分娩 Episode 2 3 哺育 Episode 3 母性行動 1 母親ネズミに見られる母性行動 (1)哺育行動 Episode 4 巣作り(nest-building)行動 Episode 5 2 未経産成熟ネズミの母性行動 母子間コミュニケーションによる絆 1 超音波による絆 2 フェロモン(pheromone)による絆 Episode 6 Episode 7 母性行動の雌雄差 1 感受化テストの雌雄差 2 巣作り行動の雌雄差 性分化と母性行動 1 生殖器の性分化 2 脳の性分化 3 脳の性転換(遺伝的には雌<雄>で雄型<雌型>の脳)と母性行動 参考文献 第2章 母と子の絆の形成要因 母性行動のホルモン制御 1 エストロゲン、プロゲステロン (1)ラットの事例 (2)マウスの事例 2 プロラクチン (1)ラットの事例 (2)マウスの事例 Episode 8 3 オキシトシン Episode 9 母性行動の神経制御 1 内側視索前野(medial preoptic area, MPOA) 2 嗅球神経路 Episode 10 母性行動の遺伝子制御 参考文献 おわりに 著者紹介
◆ 執筆者一覧 ◆
斎藤 徹
日本獣医生命科学大学名誉教授 1948年三重県生まれ。日本獣医畜産大学獣医学科卒業、同大学院獣医学研究科修士課程修了。 獣医師。獣医学博士。 (財)残留農薬研究所毒性部室長、杏林大学医学部講師、日本獣医畜産大学大学院獣医学研究科教授を経て、 2014年4月より現職。日本アンドロロジー学会名誉会員、日本実験動物医学会実験動物医学専門医、 早稲田大学動物実験審査委員会専門委員。1983~1986年、アメリカ国立衛生研究所(NIH)、シカゴ大学、 1997~1998年、カロリンスカ研究所に留学。 専門は、行動神経内分泌学。日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員、日本アンドロロジー学会理事、 日本実験動物学会常務理事、NPO法人生命科学教育奨励協会理事、NPO法人小笠原在来生物保護協会副理事長、 東京理科大学生命科学研究所顧問、早稲田大学人間科学学術院招聘講師、群馬大学医学部非常勤講師などを歴任。 現在、瀋陽薬科大学客員教授、内蒙古農業大学特聘教授、学校法人湘央学園非常勤講師などを兼務。 著書に、「母性と父性の人間科学」(共著、コロナ社)、「脳の性分化」(共著、裳華房)、 「脳とホルモンの行動学」(共著、西村書店)、「実験動物学」(共著、朝倉書店)、 「猫の行動学」(監訳、インターズー)、「ネズミをめぐるアンドロロジー」(東京図書出版)、 「性をめぐる生物学」「母性をめぐる生物学」「ストレスをめぐる生物学」「ダイエットをめぐる生物学」 「コミュニケーションをめぐる生物学」「体内リズムをめぐる生物学」「神経をめぐる生物学」(編著、アドスリー)、 「Prolactin」(共著、InTech)など。 斎藤雄弥
東京都立多摩北部医療センター小児科医長 1980年神奈川県生まれ。和歌山県立医科大学医学部卒業、東京慈恵会医科大学大学院医学研究科修了。 医師。博士(医学)。 東京都立小児総合医療センター血液腫瘍科医員を経て、2020年6月より現職。 日本小児科学会専門医・指導医、日本小児血液・がん学会専門医、日本血液学会専門医、 日本がん治療認定医機構認定医。 専門分野は小児科一般、血液疾患、小児がん。現在、都立小児総合医療センター非常勤医員を兼務。 著書に『小児がんガイドブック』(共著、永井書店)。