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生物の科学 遺伝 2023年1月発行号 Vol.77 No.1

生物の科学 遺伝 2023年1月発行号 Vol.77 No.1

ISBN978-4-86043-816-6 C3045

1,760 (税込)

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エヌ・ティー・エス

商品説明

■特集I 植食性テントウムシの生物学

マダラテントウとよばれる植食性のテントウムシの一群はジャガイモやナスの害虫としても古くから知られる昆虫だが,この類の研究は70年代後半から昆虫の種分化や個体群生態学の分野で隆盛した。
本特集では種分化や進化的適応の観点からマダラテントウ類でなされてきたこれまでの諸研究の到達点を概説する。
この類は,故坂上昭一博士(ハナバチ類を材料にした昆虫比較社会学の研究で90年代はじめに朝日賞を受賞)が1950年代に研究の先鞭をつけたことでも知られる昆虫である。
2022年4月に共同研究者や弟子陣らによる「坂上昭一の昆虫比較社会学」という書籍が出版されたが,そこではテントウムシについてはほとんど触れられなかったので,この特集はその補完ともなるであろう。


巻頭グラビア
植食性テントウムシとその食草のいろいろ
松本 和馬

特集-総論
植食性テントウムシの系統と種分化
片倉 晴雄(北海道大学名誉教授)

特集-1
エゾアザミテントウによるコバナアザミへの局所適応
藤山 直之(山形大学)

特集-2
ヤマトアザミテントウとルイヨウマダラテントウにおける生態的種分化
松林 圭(九州大学)

特集-3
植食性テントウムシの食草の多様性と摂食行動
中野 進(広島修道大学)

特集-4
オオニジュウヤホシテントウ群とニジュウヤホシテントウの核型分化と生殖隔離
鶴崎 展巨(鳥取大学名誉教授)

■寄稿--------------------
特別寄稿
2022年ノーベル生理学医学賞について
斎藤 成也(国立遺伝学研究所)

特別寄稿
バイオフォトグラメトリ──フォトグラメトリによる3Dデジタル生物標本アーカイブ
鹿野 雄一(一般社団法人九州オープンユニバーシティ)

■連載--------------------
科学捜査と遺伝学
高校生物で“葉緑体の外包膜の起源”をどう教えるか 複数の説が並立する現状と教科書での扱いについて考える
小林 康一/佐藤 直樹(大阪公立大学)

実験観察の勘どころ
今年も先生方の貴重な実践報告を
半本 秀博(放送大学埼玉学習センター)

実験観察の勘どころ
花粉管の発芽と伸長のダイナミックさを実感するための勘どころ
増田 修一/島村 裕子(静岡県立大学)

高校生物・ワクワク宣言!!
放射相称であるウニ類の体に方向性があった
田畑 清霧(熊本県立済々黌高等学校)

植物を集める!!
第9回─イチイ
長田 敏行(東京大学名誉教授,法政大学名誉教授)