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生物の科学 遺伝 2023年7月発行号 Vol.77 No.4

生物の科学 遺伝 2023年7月発行号 Vol.77 No.4

ISBN978-4-86043-819-7 C3045

1,760 (税込)

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エヌ・ティー・エス

商品説明

■特集I トリ胚は「形の魔術師」だ─トリの卵から形作りの謎を探る

ニワトリ胚は,太古の昔から人々の好奇心を震わせてきた。
3週間で孵化する(ヒナになる ) ニワトリの卵。
でも実は,孵卵2~ 3日目でほとんどの臓器の原型が作られている。
まるで「形の魔術師」 だ。
この特集では,トリ胚を使った最先端の研究をやさしい言葉で紹介する。
体を形作るために,細胞が懸命に仕事をしている様子が赤裸々に語られる。
トリ胚だからこそわかること, そしてそれは私たちヒトを含むすべての脊椎動物の謎を解く鍵でもあるのだ。


巻頭グラビア
美しいトリ胚

特集-総論
トリ胚は「形の魔術師」だ
高橋 淑子(京都大学)

特集-1
ニワトリ胚に鳥類を見る ゲノムから生態までをつなぐ発生メカニズム
田村 宏治/竹田 山原楽/藤橋 さやか/米井 小百合/塩見 こずえ(東北大学)

特集-2
腸の動きから理解する振動波のパターン形成
稲葉 真史(京都大学)

特集-3
美しい血管パターンが生まれるしくみ トリ胚から迫る血管ネットワーク形成機構
高瀬 悠太(公益財団法人サントリー生命科学財団)

特集-4
ニワトリ胚をモデルとした研究から見えてきた体表呈色のメカニズム
田所 竜介(岡山理科大学)

特集-5
鳥類胚における血管を使った生殖細胞の大移動 血管の外へ出るために変幻自在に硬さを変える始原生殖細胞
齋藤 大介(九州大学)

特集-6
ミニチュア臓器「オルガノイド」 から見えてくる新しい細胞機能
矢ヶ崎 怜(金沢大学)/高橋 淑子(京都大学)


ニワトリ・ウズラの世界はこんなにも豊かだ ナショナルバイオリソースプロジェクトの現場から
西島 謙一(名古屋大学)

■寄稿--------------------
特別寄稿
牧野富太郎博士像描写の試み 牧野博士をめぐる人々と牧野の研究はその先に系統学的理解がつながっていく
長田 敏行(東京大学名誉教授,法政大学名誉教授)

■連載--------------------
科学捜査と遺伝学
第3回─警察における動物種識別
今泉 和彦(科学警察研究所)

大学初年次における生命科学実験
第2回─大学初等教育における遺伝子組換え実験
笹川 昇(東海大学)

実験観察の勘どころ
変幻自在に姿や性質を変える真正粘菌(変形菌)の活用 南方熊楠も惹きつけられた不可思議生物を教材に
細野 春宏(放送大学埼玉学習センター)

高校生物・ワクワク宣言!!
沿岸域・陸水域展示水槽群に囲まれた実験室で生徒が日々生き物を感じられるように
橋本 悟(浦和実業学園高等学校)

フォトコンテスト
生物科学学会連合「第四回 生きものの“つぶやき ”フォトコンテスト」 ─審査結果(3)