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生物の科学 遺伝 2020年3月発行号 Vol.74 No.2

生物の科学 遺伝 2020年3月発行号 Vol.74 No.2

978-4-86043-636-0 C3045

1,760 (税込)

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エヌ・ティー・エス

商品説明

■特集I ライチョウは守れるか?

日本のライチョウは,多くの山岳で数が減少している。
ニホンジカ,ニホンザル,キツネ,カラス,チョウゲンボウ等が高山に侵入することによる生息環境の破壊と捕食,さらに地球温暖化の影響により絶滅の危機に瀕している。
そのため,ライチョウの保全に向けた取り組みが2015(平成27) 年度より本格的にスタートした。
その結果,南アルプス北部での生息数の回復に成功するなど,ここ 5年間で多くの保全技術を確立し,対策が進められている。
また,飼育下繁殖事業での腸内細菌叢確立に向けた取り組み,絶滅した中央アルプスでの生息地復活プロジェクトなど,保全対策は新たな段階に差し掛かっている。


巻頭グラビア
ライチョウLagopus muta japonica
中村 浩志(信州大学)

特集-総論
ここまで明らかになったライチョウの生態と進化
中村 浩志(信州大学)

特集-1
ライチョウの保全遺伝学 遺伝的多様性をどうすれば守れるか
西海 功(国立科学博物館)

特集-2
標識調査から明らかになったライチョウの適応進化と保全に向けた課題
小林 篤(東邦大学)

特集-3
環境省によるライチョウの域内保全の取り組みと成果
福田 真(環境省信越自然環境事務所)/小林 篤(東邦大学)/中村 浩志(信州大学)

特集-4
気候変動が高山植生へ及ぼす影響とその保全対策の考え方 山岳国立公園における生態系変化の現状と気候変動適応策の可能性
工藤 岳(北海道大学)

特集-5
動物園でおこなうライチョウ生息域外保全 絶滅が危惧される神の鳥・ライチョウを守る
秋葉 由紀(日本動物園水族館協会)

特集-6
ライチョウの腸内細菌叢と動物園で飼って増やす取り組みの課題 野生復帰技術の確立に向けた取り組み
土田 さやか/牛田 一成(中部大学)

特集-7
【地域のライチョウ研究について】富山におけるライチョウ研究 約40年に及ぶ立山での調査
松田 勉(富山雷鳥研究会)

特集-8
【地域のライチョウ研究について】ニホンライチョウ分布南限地域の標識調査で見えてきた定着個体と季節移動個体
朝倉 俊治(静岡ライチョウ研究会)/堀田 昌伸(長野県環境保全研究所)

特集-9
エゾライチョウの保護管理
藤巻 裕蔵(山階鳥類研究所 特任研究員)

■寄稿--------------------
寄稿
メンデルの軌跡を訪ねる旅12 日本における遺伝学定着の黎明期
長田 敏行(東京大学名誉教授,法政大学名誉教授)

■連載--------------------
フォトコンテスト
生物科学学会連合「第一回 生きものの “ つぶやき ”フォトコンテスト」 審査発表(1)

大学入試「生物」を攻略する

プレゼンター:道上 達男(東京大学)

実験観察の勘どころ
トノサマガエルの調査・分析から生物環境や保護活動を考える
篠原 望(香川生物学会・元香川県教員・元香川県自然科学館研修員等)

高校生物・ワクワク宣言!!
那須拓陽高校 カイコ倶楽部の夢 自分で育てたカイコの繭から織物を作ってみたい!
野中 純子(栃木県立那須拓陽高等学校)

生物のナビゲーションに学ぶ
移動軌跡のデータサイエンス [第13回]
玉木 徹(広島大学)