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生物の科学 遺伝 2022年3月発行号 Vol.76 No.2

生物の科学 遺伝 2022年3月発行号 Vol.76 No.2

978-4-86043-754-1 C3045

1,760 (税込)

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エヌ・ティー・エス

商品説明

■特集I チョウ類の多様性とその保全

野山を優雅に舞うチョウ類は,季節の移ろいとともにさまざまな種が色とりどりの姿を現し,洋の東西を問わず,風物詩としても人々の心を魅了してきた。
日本では小学校の理科の教材としてモンシロチョウやアゲハチョウが取り上げられ,卵,幼虫,蛹,そして成虫へと変態を遂げる姿の観察を通して,子供たちが昆虫の世界に興味を持つ出発点にもなっている。
そんな身近な存在のチョウ類が,今,各地で急激に減少している。
生物多様性の指標ともなるチョウ類の衰亡はなぜ起こり,どのようにすれば食い止めることができるのか? 本特集では,まずチョウ類の形態,生活史,行動などの多様性について概観し,保全に関する遺伝学的アプローチから現場での取り組みや環境教育まで,最前線で活躍する著者に紹介いただいた。


巻頭グラビア
身近なチョウも減っている 里地里山のチョウ絶滅危惧ランキング

特集-総論
チョウ類の多様性とその保全
平井 規央(大阪府立大学)

特集-1
チョウの斑紋と遺伝 明らかになる斑紋形成のメカニズム
八木 孝司(大阪府立大学)

特集-2
チョウの行動学 成虫の生きている姿に迫る
竹内 剛(大阪府立大学)

特集-3
チョウ類の移動とその多様性 海や国境を越えて渡りをする種も
平井 規央(大阪府立大学)

特集-4
アリと共に暮らすシジミチョウ 化学物質を使って巣仲間になりすましたイモムシ
上田 昇平(大阪府立大学)

特集-5
チョウの群集生態学 過去30年間の日本のチョウ群集の研究の歩みと今後
大脇 淳(山梨県富士山科学研究所)

特集-6
衰退する里山のチョウ類 モニタリングサイト1000里地調査の結果から
石井 実(地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所)

特集-7
遺伝子の視点から考える,チョウ類の保全
中濱 直之(兵庫県立大学)

特集-8
チョウ類の保全の現場から チョウ類保全に必要な10の活動
中村 康弘(特定非営利活動法人 日本チョウ類保全協会)

特集-9
絶滅危惧種のチョウを用いた環境教育の可能性
江田 慧子(関西学院大学)

■連載--------------------
植物を集める!!
シーボルトの植物画法への貢献 [第7回]
長田 敏行(東京大学名誉教授,法政大学名誉教授)

高校生物・ワクワク宣言!!
熊本県内のヌマエビ類に見られる共生・寄生生物の生息状況 1年生の気づきから始まったエビ班の6年間
松藤 加代子(熊本県立東稜高等学校)

「高校新教科 理数」の学び方
理数探究と生物遺伝実験 高校におけるRT-PCR法を用いた分子生物学実験
田中  福人(ノートルダム清心学園清心女子高等学校)

実験観察の勘どころ
共に手を動かし,考え,実験観察の取り組みを育てる 教員実験研修会「KOBE金曜EveLabo」の6年間から
薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka)

フォトコンテスト
生物科学学会連合「第三回 生きものの “ つぶやき ”フォトコンテスト」 審査発表(1)