生物の科学 遺伝 別冊No.20 進化でどこまでわかるか?
978-4-86043-165-5 C3045
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- 発行所:エヌ・ティー・エス
商品説明
◆ 書籍概要 ◆
生物の進化の理解には、あらゆる視点に立って生物を総合的に理解することが必不可欠である。 本別冊は、多様な研究分野の内外の研究者が一堂に会し、広い視野で進化を論じた日本進化学会2006年大会」における講演内容を編集したものである。 発刊日:2007年1月20日 頁 数: 250頁 造 本:レターサイズ 発行所:(株)エヌ・ティー・エス ISBN :978-4-86043-165-5 ■主な目次 Part1 公開講演会 現代進化学の論争 Part2 メインシンポジウム 生体システムの進化 Part3 シンポジウム シーラカンスシンポジウム 脳の進化 人類進化の新展開:アフリカからユーラシアへ 花の起源と進化:化石から分子まで 霊長類ヒト:進化速度のパラドクス 哲学はなぜ進化学の問題になるのか:生物学の哲学の多様な展開 保全・進化・地球環境の今後 Part4 ワークショップ 地球の初期環境と生命の起源・進化 Part5 進化学・夏の学校 Part6 高校生ポスター発表 地球の初期環境と生命の起源・進化
◆ 詳細目次 ◆
Part1 公開講演会 「現代進化学の論争」 ●生命の起源における論争:生と死の狭間 ●恐竜絶滅における論争:小惑星の衝突が原因なのか? ●人類進化における論争:模倣の意義と起源 Part2 メインシンポジウム 「生体システムの進化」 ●The Neo-Selectionist Theory of Evolution: A Solution to the Selectionist/Neutralist Debate ●旧人ネアンデルタールと新人クロマニョン: その交替劇の真相を考える Part3 シンポジウム 「シーラカンスシンポジウム」 ●TAFIRI Research Activities ●Evolutionary Significance of Coelacanth ●ミトコンドリアゲノムからみたシーラカンス2種の進化史 ●Mitochondrial Genome Analysis of Tanzanian Coelacanth 「脳の進化」 ●ヒトの脳の進化:デザイナーのいないデザイン ●脊椎動物の脳進化の理解にむけて:鳥類の大脳 ●Quantitative Analysis of the Fossil Record of the Vertebrate Brain 「人類進化の新展開:アフリカからユーラシアへ」 ●アフリカで生まれた人類の進化 ●ジャワ原人の到来・進化・絶滅? ●ネアンデルタールの誕生と消滅 ●ホモ・サピエンスの起源と多様化 「花の起源と進化:化石から分子まで」 ●最初の花を求めて:化石からのアプローチ ●小型化石が明らかにする花の多様化の歴史 ●胚珠の器官形成から考える被子植物の進化 ●花の起源における適応進化の分子的解析の試み 「霊長類 ヒト:進化速度のパラドクス」 ●“パラドクス”についてのイントロダクション ●ニッチェ構築と人類進化 ●人類における形態進化の加速化 ●ヒト チンプY染色体の常染色体よりも速い進化:Male-driven evolutionの可能性について 「哲学はなぜ進化学の問題になるのか:生物学の哲学の多様な展開」 ●進化学と生物学哲学の視線の交わり ●決定論と確率概念:進化論的世界観とは ●生物はいかにして体系化されるべきか:系統樹の二つの顔 ●道徳性の進化:生物学の哲学の観点から ●種問題と哲学 「保全・進化・地球環境の今後」 ●地球温暖化問題の今後の展開 ●高病原性鳥インフルエンザと新型ウイルス出現の可能性 Part4 ワークショップ 「地球の初期環境と生命の起源・進化」 ●初期地球環境と微生物活動の痕跡 ●地球と宇宙における化学進化 ●生命の起源のシナリオ 「パネルディスカッション:進化学の将来を論じる」 ●総合討論 Part5 進化学・夏の学校 ●植物の進化 ●進化とは何か ●階層性について ●古生物学 ●認知の進化 Part6 高校生ポスター発表 ●ミドリゾウムシと共生藻の共生関係の解明 ●米を発芽させる糖を探る! まとめ ●2006年大会をふりかえる:成果と今後の課題
◆ 執筆者一覧 ◆
【執筆者一覧】 (五十音順)
青木 健一 東京大学大学院理学系研究科教授 青木誠志郎 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 赤澤 威 高知工科大学・総合研究所教授 網谷 祐一 ブリティッシュ・コロンビア大学大学院哲学科 伊藤 壽啓 鳥取大学農学部獣医公衆衛生学教授/鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター長 伊藤 元己 岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所生物進化研究部門 井上 潤 フロリダ州立大学コンピュータサイエンス学科研究員 上原 浩一 千葉大学園芸学部・大学院自然科学研究科 生形 貴男 静岡大学理学部生物環境科学講座助教授 大島 泰郎 東京工業大学・東京薬科大学名誉教授/共和化工株式会社環境微生物学研究所所長 太田 博樹 東京大学大学院新領域創成科学科先端生命科学専攻 岡田 典弘 東京工業大学大学院生命理工学研究科教授 海部 陽介 国立科学博物館人類研究部研究員 掛川 武 東北大学大学院理学研究科地学専攻助教授 黒木 陽子 理化学研究所ゲノム科学総合研究センター 五條 堀孝 国立遺伝学研究所生命情報・DDBJ 研究センター長・教授 小林 憲正 横浜国立大学大学院工学研究院教授 近藤 修 東京大学大学院理学系研究科助教授 斎藤 成也 国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門教授 佐々木 剛 自然科学研究機構基礎生物学研究所研究員 佐藤 博俊 京都大学大学院理学研究科(植物学) 清水 透 南フロリダ大学心理学部教授 住明 正 東京大学地球持続戦略研究イニシアティブ統括ディレクター・教授 孫 革 吉林大学古生物学研究センター教授 高橋 正道 新潟大学理学部自然環境科学科教授 田中 泉吏 京都大学大学院文学研究科 南部 龍佑 上智大学大学院哲学研究科 西田 治文 中央大学理工学部教授 長谷川眞理子 総合研究大学院大学葉山高等研究センター教授 馬場 悠男 国立科学博物館人類研究部部長 藤山秋佐夫 国立情報学研究所教授/理化学研究所ゲノム科学総合研究センター客員主管研究員 松井 孝典 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 三中 信宏 農業環境技術研究所上席研究員/東京大学大学院農学生命科学研究科教授 明和 政子 滋賀県立大学人間文化学部講師 村上 哲明 首都大学東京大学院理工学研究科(牧野標本館) 教授 森元 良太 慶應義塾大学大学院文学研究科 山岸 明彦 東京薬科大学生命科学部分子生命科学科教授 山田 敏弘 金沢大学大学院自然科学研究科生命科学専攻講師 渡辺 茂 慶應義塾大学文学部人間関係学系心理学専攻教授 Giorgio Bernardi ナポリ臨海実験所所長 Harry J Jerison カリフォルニア大学ロサンゼルス校心理・生物行動科学学部名誉教授 Michel A. Hofman オランダ神経科学研究所 静岡県立清水東高等学校 埼玉県立蕨高等学校 【パネリスト一覧(執筆者を兼ねる者は除く)】 (五十音順)
内田 亮子 早稲田大学国際教養学部教授 河田 雅圭 東北大学大学院生命科学研究科生態システム生命科学専攻教授 佐藤 矩行 京都大学大学院理学研究科教授 嶋田 正和 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系教授 隅山 健太 国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門助手 田村浩一郎 首都大学東京大学院理工学研究科生命科学専攻准教授 辻和 希 琉球大学農学部生産環境学科亜熱帯動物学講座教授 深津 武馬 産業技術総合研究所生物機能工学研究部門研究グループ長